「野菊の墓」について
「野菊の墓」については、→野菊の墓ガイド に書きました。
矢切の渡し近くの千葉県松戸市の矢切地区のお話です。
昨年の秋に野菊の墓文学碑を訪れました。
「野菊の墓文学碑」の標識も生い茂る木々に埋もれてしまっていました。
これまさに現在の『野菊の墓』を表しているのではないでしょうか?
山口百恵、松田聖子という2大スターが主演した作品も昔々の話となってしまいました。
→野菊の墓ガイド
結論を先に書く。
「野菊の墓」を聖地巡礼スポットにすること。これしかない!
『野菊の墓』は、伊藤左千夫の小説で1906年1月、雑誌「ホトトギス」に発表された。
すでに発表されてから100年以上の月日が流れている。
松戸市に関わりのある人でも、あらすじは知っていても『野菊の墓』を読んだことがない人が多いのではないか。
私も昨秋に『野菊の墓』を訪れたあとに「野菊の墓 Kindle版」で初めて読んだ。
読んだのはこれ。
伊藤左千夫の原文ではなく、現代文にしたもの。
感想はまた別の機会に書きます。
「野菊のような民さんが好きだ」お互いに好意を持っている幼ななじみだがいつしか恋心に育っていた。しかし周囲は2歳年上の民子を嫁にすることを許さない。民子は縁談があり他家へ嫁いでしまうが流産で命を落としてしまう。その手には政夫の写真と手紙が堅く握られていた。何度も映画化された伊藤左千夫の珠玉の純愛小説。(明治時代のお話です)読みやすくするため現代の言葉に近づけました。
野菊の墓 Kindle版
さてさてそれでは「聖地巡礼スポット」って何?
聖地巡礼という言葉知ってますか?
聖地巡礼とはアニメとか映画、小説などの作品と関係のある地を巡ることをいいます。
例をあげると、「ガールズ&パンツァー」の茨城県大洗町、『千と千尋の神隠し』の四万温泉・積善館、「君の名は。」の長野県立石公園、「スラムダンク」の鎌倉高校前踏切などです。
やはり作品のファンになったらその地を訪れてみたいという気持ちはよくわかる。
「野菊の墓」は「矢切の渡し」という強力コンテンツとうまく連動していないので、せっかく「矢切の渡し」まできてもそれでおしまいになってしまっている。
「ガールズ&パンツァー」の茨城県大洗町も町おこしのイベントに利用しています
それでは聖地巡礼スポットになるにはどうすればいいのか?
結論は2つ。
1つ目として、アニメと同様に小説「野菊の墓」を読まないことにはそもそもその地を訪れようとは思わない。
まずは松戸に関わる人達全てに読んでもらおう。そしてこれを全国に広めよう
2つ目として暴論かもしれませんが「民子のお墓=野菊の墓」を建てよう。
そしてそこを永遠の愛の聖地とする。
エターナルラブ(eternal love)ですよ!
まず1つ目について説明すると、
アニメの聖地巡礼でもわかるように、観たアニメに感動したからその地を訪れたいと思うのであって、そのアニメを観ていない人には現地に行っても感動もイメージも何も湧かない。
つまり、小説でも映画でも「野菊の墓」を読んでも観てもいない人に松戸の矢切地区を訪れて聖地巡礼してみたいと思うことはない。
「野菊の墓」を読んだ、観たことのある人を増やすことが大事ということ
そのためにはまず松戸市民またその関係の人の読者数並びに語れる人を増やさなければならない。
といいうわけでこのように提案させていただきます
1 松戸市の中学・高校の夏休みの読書感想文の課題図書として「野菊の墓」を毎年必ず入れる。
2 松戸市の中学・高校ごとに、並びに選抜者による朗読会の開催。同時に録音して松戸市役所のウェブサイトからダウンロードできるようにする。あるいは卒業記念としてとか。
各学校ごとに録音して聴き比べできたら面白いんじゃないでしょうか
3 同様に劇作として毎年舞台公演する(野菊の墓一座の旗揚げ)
4 X(旧ツイッター)で、#野菊の墓 で語ることによりインプレッション数を増やし関心を持つものを増やす
You Tubeで探すと「野菊の墓」の朗読が結構あります。2つ紹介します。どちらも2時間10分ちょっとです。
(→アマゾンのAudibleで聴く)
2つ目について説明させていただくと、「野菊の墓」を聖地巡礼スポットとするためには、民子のお墓が必要なんじゃないかと考えています。
お墓があれば政夫のように毎年花を手向けに来てくれる人もいるでしょう。
そしてそのお墓は永遠の愛の聖地となる。
エターナルラブ(eternal love)の聖地となる
ずっと同じ人と付き合っていれば毎年訪れ、別れてしまった場合は以下のように・・・・。
付き合い始める→野菊の墓に行って永遠の愛を誓う→別れる→新しい恋人できる→野菊の墓に行って永遠の愛を誓う→別れる→新しい恋人できる→(無限ループの完成だ!)