マーチングドキュメンタリー映画「MARCH」と合同演奏会を鑑賞した。南相馬市のことを調べてみた。

11月22日(土)に森のホール21小ホールにて行われたマーチングドキュメンタリー映画「MARCH」上映会&合同演奏会を鑑賞してきました。
 下のXの画像にあるようにSeeds+(シーズプラス)の皆さんは福島を当日出発し「MARCH」上映会&合同演奏会終了後そのままトンボという強行日程。
 感謝しかないですね。ありがとうございました

Seeds+インフォメーション
活動拠点: 福島県南相馬市 練習日: 週2回(水曜日/土曜日) メンバー数: 34名(相双地区内の小・中・高等学校11校 大学生 専門学校生 社会人) 2025.11月現在

下のYouTubeは「福島からキックオフ福島県南相馬市Seeds+マーチングバンドin大阪」2017/12/27

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マーチングドキュメンタリー映画「MARCH」上映会&合同演奏会

希望の音色を奏でて〜映画『MARCH』が伝える南相馬の歩み〜

東日本大震災から歳月が流れた今、福島県南相馬市の記憶を鮮やかに呼び起こす一本のドキュメンタリー映画があります。それが『MARCH』です。このタイトルの裏には、「3月」の悲劇と、力強く前へ「行進(マーチング)」する子どもたちの意志が込められています。

南相馬市は、津波の猛威にさらされ、さらに原発事故による避難という、三重の苦難を経験しました。家も、学校も、そして仲間たちもバラバラになり、子どもたちの日常は一変してしまいました。そんな絶望的な状況下で、彼らが再び集い始めたのが、マーチングバンド「Seeds+」です。

楽器一つ、音符一つに、どれほどの苦しみと決意が詰まっていたでしょうか。この映画は、散り散りになったメンバーたちが、音楽という名の絆を頼りに、瓦礫の中から再び立ち上がろうとする姿を追いかけます。彼らの演奏は、単なる練習ではなく、ふるさと南相馬への変わらぬ愛と、未来を自らの手で切り開くという、静かな決意の表明でした。

物語が特に胸を打つのは、遠く愛媛県のサッカースタジアムでの場面です。被災地支援の一環で、愛媛FCのホームゲームに招待された「Seeds+」のメンバーたち。大観衆を前に、彼らは練習で培ったすべてをぶつけ、渾身の演奏を披露します。

この演奏は、スタジアムに集まった人々の心を震わせました。そして、愛媛のサポーターたちもまた、彼らの活動を支えようと募金活動を行います。これは一方的な「支援」ではなく、南相馬の子どもたちからもらった勇気と感動への「感謝」であり、海を越えた美しいエール交換でした。子どもたち自身も、自分たちの音楽が持つ力を、この瞬間に初めて実感したのかもしれません。

『MARCH』は、震災の悲惨さを強調するだけでなく、人間が持つ本質的な強さを教えてくれます。困難の中でも笑顔を絶やさず、ドラムを叩き続ける子どもたちの姿は、私たちに「それでも生きる」「前へ進む」という力強いメッセージを投げかけます。

彼らが一歩一歩、力強くマーチングする姿は、まさに復興への道そのものです。この作品は、南相馬の子どもたちの「未来を諦めない」という意志を映し出し、国内外に希望の音色を響かせ続けています。彼らの力強い足音こそが、私たちが忘れてはならない、未来への希望そのものなのです。

マーチングドキュメンタリー映画「MARCH」と合同演奏会

Seeds+ シーズプラス

福島県南相馬市を拠点に活動するプラスバンドです。 小学2年生から社会人まで、年齢も通う学校もさまざまな仲間たちが集まり、音楽の楽しさや演奏する喜びを分かち合っています。

🟢 STORY | わたしたちの歩み
2011年3月11日、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故により、南相馬市は「緊急時避難準備区域」に指定されました。

Seeds+の前身である原町第一小学校マーチングバンドも活動休止を余儀なくされましたが、「仲間といっしょにマーチングを続けたい!」という子どもたちの想いが、活動再開への大きな原動力となりました。

指導者・保護者が協力して楽器を集め、避難先で練習を再開。一般小学生バンド「H-Seeds」として新たな挑戦が始まりました。 限られた練習時間の中で努力を重ね、翌2012年2月にはマーチング・オン・ステージ全国大会への出場を果たしました。

🟢 ACTION | 福島から全国へ
東日本大震災・福島第一原発事故からまもなく15年。復旧・復興は着実に進んでいますが、いまだ避難生活を送る方々や、ALPS処理水の海洋放出、そして風評被害など、福島にはまだ多くの課題が残されています。私たちは福島の**「今」を全ての人に知ってもらうために、安全や復興の歩みを紹介し、観光地や特産品の魅力を伝える「福島の今」報告会を全国で開催しています。

さらに、音楽の力で“トモに頑張ろう”という気持ちを届ける「Seeds+コンサート」を被災地で行い、被災者の方々の寄り添いながら、トモに支え合い、笑顔と希望の輪を奏でています。

<被災地でのコンサート活動>

2025年 石川県/珠洲市・能登町(能登地震の被災地でコンサート)

2024年 熊本県/球磨村 鹿児島県/鹿児島市(球磨川氾濫の被災地でコンサート)

2022年 愛媛県/宇和島市(西日本豪雨災害の被災地でコンサート)

2019年 北海道/厚真町(胆振東部地震の被災地でコンサート)

2018年 熊本県/熊本市(熊本地震の被災地でコンサート)

2018年 長崎県/長崎市(原爆投下のあった場所に一番近い学校とコンサート)

南相馬市について調べてみた

南相馬市(みなみそうまし)は、福島県の浜通り北部に位置する市です。

相双地方で最も人口が多い自治体であり、歴史と文化が息づく街として知られています。

主な特徴は以下の通りです。

歴史と文化

  • 相馬野馬追(そうまのまおい): 毎年5月下旬に開催される、千年以上の歴史を持つとされる伝統的な祭事です。甲冑姿の武者たちが繰り広げる勇壮な行事として全国的に有名です。

地理・気候

  • 地理: 東は太平洋に面し、西は阿武隈高地に接しています。
  • 気候: 暖流の影響で、夏は比較的冷涼、冬は比較的温暖な気候です。東北地方としては降雪量が少なめです。

震災からの復興

  • 2011年の東日本大震災では、津波や福島第一原子力発電所事故により甚大な被害を受けましたが、現在も復興に向けて取り組んでいます。
  • 最近では、「ロボットのまち」として新しい産業の誘致や、移住・定住の促進にも力を入れています。

観光スポットとしては、北泉海岸(サーフィンの名所としても知られます)や、相馬野馬追に関連するスポットなどがあります。

南相馬市の主要な観光情報

南相馬市の主要な観光情報についてご紹介します。


伝統行事と歴史

1. 相馬野馬追(そうまのまおい)

南相馬市を象徴する国の重要無形民俗文化財です。

  • 概要: 毎年7月最終の土・日・月曜日の3日間にわたり開催されます。数々の甲冑をまとった騎馬武者たちが、戦国絵巻さながらの行事を繰り広げます。
  • 主な見どころ:
    • お行列: 総大将を迎えるために、武者たちが隊列を組んで行進します。
    • 甲冑競馬: 雲雀ヶ原(ひばりがはら)祭場地で、甲冑姿の騎馬武者による迫力あるレースが行われます。
    • 神旗争奪戦: 空から打ち上げられた御神旗を数百騎の騎馬武者が奪い合うクライマックスです。
相馬野馬追(そうまのまおい)

2. 相馬中村神社

相馬氏の守護神を祀る神社で、相馬野馬追の起源に関わる歴史的な場所です。美しい茅葺き屋根と、本殿・幣殿・拝殿が国の重要文化財に指定されています。
相馬中村神社 | 相馬市観光協会オフィシャルサイト

自然とレジャー

3. 北泉海岸(きたいずみかいがん)

広大で美しい砂浜が広がる海岸で、特にサーフィンの名所として知られています。毎年、国内外のサーファーが集まる大会も開催されていました。
北泉海岸ライブカメラ|南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-
市では、海資源を活用した交流人口の拡大のため、北泉海岸にウェブカメラを設置し、リアルタイムの映像を配信しています。

4. 真野川河川敷の桜

新しい産業(ロボット)

5. 福島ロボットテストフィールド(FTF)

南相馬市の沿岸部に位置する、産業用ドローンや無人ロボットなどの開発・実証実験のための国内最大級の施設です。直接的な観光施設ではありませんが、「ロボットのまち南相馬」の新しい顔として注目を集めています。
福島ロボットテストフィールド

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