松戸市の地震リスク:想定される被害
松戸市では、千葉県北西部を震源とする直下型地震(マグニチュード7.1クラス)が発生した場合、市内全域で震度6弱〜6強の激しい揺れが想定されています。
帰宅困難者: 松戸駅や新松戸駅などの主要駅周辺では、約2万人近い滞留者が出ると見込まれており、駅周辺の混乱も想定内に入れておく必要があります。
液状化のリスク: 江戸川沿いの低地(特に松戸駅周辺から矢切・古ヶ崎エリア)や、かつて谷津(やつ)だった場所を埋め立てた住宅地では、液状化による建物の傾きや道路の陥没リスクが高いです。
建物被害の想定: 市内の被害想定では、約4,000棟の全壊、約50件の同時多発的な火災が予測されています。特に古い木造住宅が密集しているエリアでは、避難路の確保が課題です。
地震災害・強い揺れへの対策

地震の「強い揺れ」そのものを止めることはできませんが、「揺れによる怪我を防ぐこと」と「避難ルートを確保すること」は事前の準備で100%コントロール可能です。
松戸ペディアの読者層、特に一戸建てやマンションにお住まいの幅広い世代に向けて、実践的な対策を3つのステップでまとめました。
1. 家の中を「シェルター」にする対策
地震による怪我の約3割〜5割は、家具の転倒や落下が原因です。
- 家具の固定(L字金具・突っ張り棒): 背の高いタンスや本棚は必ず固定します。松戸市では、65歳以上の世帯などを対象に「家具転倒防止器具」の取付代行や助成制度があります。これを紹介すると、高齢の読者の方に非常に喜ばれます。
- 寝室・リビングの「安全ゾーン」作り: 「寝ている場所に家具が倒れてこないか」をチェックします。どうしても家具を置く場合は、倒れても出口を塞がない向きに配置を変えるだけでも効果的です。
- ガラス飛散防止フィルム: 食器棚のガラスや窓ガラスにフィルムを貼ります。揺れが収まった後、割れたガラスで足を切って動けなくなるリスクを激減させます。
2. 火災を防ぐ「感震ブレーカー」の設置
強い揺れの後の二次災害で最も怖いのが火災です。
- 感震ブレーカーの導入: 一定以上の揺れを感知すると自動的に電気を遮断する器具です。不在時やパニック時に通電火災を防ぐ強力な味方になります。
- カセットコンロの管理: 揺れを感じたら、まずは身の安全。火を消しに行くのは揺れが収まってからです。最近のコンロは自動消火機能がありますが、過信せず「まずは隠れる」を徹底します。
3. 「足元」と「出口」の確保
強い揺れの直後、家の中は散乱し、素足で歩くのは危険です。
- 枕元に「防災セット」:
- 厚底のスリッパまたは靴: ガラス片から足を守ります。
- 懐中電灯: 夜間の停電時に足元を照らします。
- ホイッスル: 万が一閉じ込められた際に助けを呼びます。
- 玄関までのルート点検: 廊下に荷物を置いていませんか? 揺れで荷物が崩れてドアが開かなくなるケースが多くあります。
命を守る空間づくり「わが家の耐震対策チェックリスト」
地震の際、怪我の原因の多くは「家具の転倒・落下」と「ガラスの飛散」です。 「家が倒れなくても、部屋の中で怪我をしては意味がない」という視点で、各部屋を点検しましょう。
【リビング・ダイニング】 家族が集まる場所
- [ ] 背の高い家具の固定
- タンス、本棚、食器棚はL字金具や突っ張り棒で固定されていますか?
- [ ] ガラス飛散防止フィルム
- 食器棚のガラス戸や窓ガラスにフィルムを貼っていますか?
- [ ] テレビ・パソコンの固定
- 粘着マットやストラップで固定し、飛び出してこないようにしていますか?
- [ ] 照明器具の補強
- 吊り下げ式の照明は、揺れで天井にぶつからないようチェーン等で補強していますか?
- [ ] 出入口の確保
- ドアの付近に、倒れてドアを塞いでしまうような家具を置いていませんか?
【寝室・子供部屋】 無防備になる場所
- [ ] 「安全ゾーン」の確保
- 寝ている頭の向きに、倒れてくる家具はありませんか?(レイアウト変更が最強の対策です!)
- [ ] 足元の安全確保
- 枕元に「厚底のスリッパ(または靴)」と「懐中電灯」を置いていますか?
- [ ] 頭上の確認
- ベッドの真上に、額縁や時計、エアコンなどが落ちてくる危険はありませんか?
- [ ] 学習机・二段ベッド
- 子供部屋の家具は特に念入りに固定されていますか?
【キッチン・廊下】 火災と避難ルート
- [ ] 家電製品の固定
- 電子レンジやオーブントースターは、粘着マット等で棚に固定していますか?(凶器になります)
- [ ] 食器棚の扉ロック
- 揺れを感じると扉がロックされる「耐震ラッチ」が付いていますか?
- [ ] 感震ブレーカーの設置
- 設定以上の揺れで電気を自動遮断するブレーカー(または簡易器具)を付けていますか?
- [ ] 廊下の障害物
- 避難経路となる廊下や玄関に、自転車や段ボールなどを積んでいませんか?
📝 松戸市民のための「お得な」耐震アドバイス
1. 高齢者世帯への補助金を活用しよう!
松戸市では、65歳以上の一人暮らしの方や高齢者のみの世帯などを対象に、「家具転倒防止器具の取付助成」を行っています。
- 対象: 65歳以上の世帯、障がい者手帳をお持ちの方など
- 内容: プロの業者が家具の固定を行ってくれます(費用の一部を市が助成)。
- 窓口: 松戸市役所 福祉長寿部 高齢者支援課など(※最新情報は市HPで確認)
2. 「プロパンガス」と「都市ガス」の復旧方法を確認
地震でガスメーターが自動停止した際、自分で復旧させる手順を知っていますか?
- ガスメーターに付いている「復帰ボタン」の位置と押し方を、家族全員で一度確認しておきましょう。
