宿場と河岸
松戸市域には水戸道中松戸宿と小金宿の2つの宿場町がありました。
幕府の交通政策によって公的に設定された宿は単なる交通の拠点としてだけでなく
周辺の流通・経済の中心地として発展しました。
とくに江戸川沿いに河岸場が発達した松戸宿は利根川水系の河川交通・流通の中継基地という性格が加わり下総北西部の重要な町場に発展しました






金町松戸関所
幕府は江戸の防衛・治安維持のため五街道などに関所を設けました。江戸川の金町村岸にあった水戸道中金町松戸関所は全国20余カ所の主要な関所のひとつでした。一般の通行は明六ツ(午前6時頃)から暮六ツ(午後6時頃)までとされ、関所手形か往来手形が必要でした

















松戸の河岸
江戸川沿いの松戸宿には、川船の港、河岸が発達しました。水戸道中の渡船場にいわゆる下河岸が、やや上流に納屋川岸(上河岸)があり、各河岸には船の荷物を積み下ろし、旅人の乗降を取り扱う運輸業者の河岸問屋がありました。また両河岸の問屋は、利根川の布佐河岸から陸路松戸へ運ばれた銚子などの鮮魚を、川船に積み替え江戸の魚河岸へと運ぶ魚問屋としても栄えました。



