
日時 12月1日(月)~12月17日(水)
1. 独自の伝統製法と「手わざ」
福砂屋のカステラは、創業以来、ミキサーなどの機械を使わず、熟練した職人が全行程を担う「手づくり」の古法を守り続けています。
- 一人一貫主義の徹底: 卵を割り分けるところから、泡立て、混合、釜入れ、焼き上げまでを、一人の職人が一貫して責任を持って行います。これにより、季節や気温、卵の状態に合わせた繊細な調整が可能となり、均一な品質と手作りならではの深い味わいを実現しています。
- 別立法(べつりつほう)の採用: 卵を黄身と白身に分け、白身を先に攪拌(かくはん)する製法を採用しています。これにより、きめ細かく、しっとりとした独特の生地が生まれます。
2. 独特の食感を生む「双目糖(ざらめ)」
カステラの底に残る「双目糖(ざらめとう)」は、福砂屋のカステラの代名詞とも言える特徴です。
- 製法の違い: 福砂屋では、他社で見られるような生地を流し込んだ後にざらめを敷くのではなく、生地作りの攪拌工程から双目糖を混ぜ込みます。
- 味わいと食感: この製法により、双目糖の一部は溶けて生地にコク深い甘さを与え、すり減らされながらも底に残った粒が、心地よいシャリシャリとした独特の口当たりを生み出します。
3. 材料へのこだわり(ハチミツ不使用)
シンプルな素材を厳選し、その持ち味を最大限に引き出すことにこだわっています。
- 水飴(米飴)の使用: 福砂屋のカステラは、蜂蜜(ハチミツ)を一切使用しておりません。代わりに、上質な「水飴(米飴)」を使用しているため、1歳未満の乳児でも安心して召し上がれます。
- 厳選された素材: 卵は、生産から保管管理までこだわり抜き、季節ごとの状態に合わせて職人が技術を注いでいます。精選吟味した卵、小麦粉、砂糖、米飴のみを使用し、添加物は一切使用していません。
4. しっとりとした舌触り
手わざによる製法と厳選素材により、一般的なカステラよりもパサつきが少なく、絹のようになめらかな舌触りと、しっとりとした柔らかい食感が生まれています。


