市役所新庁舎建て替え場所比較検討結果表をわかりやすくまとめてみました
参考資料→「市役所新庁舎の建て替え場所の比較検討に関する聞き取り調査などを実施します[全2回]」の比較検討結果表(PDF:5,448KB)
松戸市役所の本館は築66年を超え、耐震性不足や老朽化が深刻な問題となっています 。 市は令和7年9月にこれまでの計画を白紙撤回し、改めて「現地建替」と「移転建替(新拠点ゾーン)」の2案について、費用や期間、利便性を比較した結果を公表しました 。
今回はその内容を、4つのポイントで比較します。
1. 費用の比較:どっちが安い?
まずは気になるお金の話です。「必要最小限の工事内容」で算出した概算事業費は以下の通りです 。
| 比較項目 | 現地建替 (今の場所) | 移転建替 (新拠点ゾーン) |
| 総事業費 | 約656.8億円 | 約711.6億円 |
| 内訳のポイント | 解体費などが含まれます | 用地購入費や造成費が加わります |
結果: 現地で建て替える方が、約54.8億円安くなる試算です 。移転の場合は、新しい土地の購入や公園の整備などにお金がかかるためです 。
2. 期間の比較:いつ完成する?
次に、計画がスタートしてから引っ越しが完了するまでの期間です。
| 比較項目 | 現地建替 | 移転建替 |
| 事業期間 | 9年0か月 | 最長 10年6か月 |
| 完成予定 | 令和17年3月末 | 北側庁舎は令和18年9月末 |
結果: 現地建替の方が、約1年半早く完了します 。 現地建替は「仮庁舎」を作りながら進めるパズルような工事になりますが、移転建替は埋蔵文化財の調査や用地取得に時間がかかる見込みです 。
3. 利便性の比較:駅からのアクセスは?
市民にとって一番重要な「行きやすさ」の比較です。
| 比較項目 | 現地建替 (今の場所) | 移転建替 (新拠点ゾーン) |
| 松戸駅からの距離 | 徒歩 約420m (約6分) | 北側:約180m (約4分) 南側:約370m (約6分) |
| 坂道・バリアフリー | 急な坂あり (最大勾配 9.0%) | ほぼ平坦 (最大勾配 2.5%) |
結果: 移転建替の方がアクセスが良いです 。 現在の市役所へ行くには急な坂(勾配9%)を登る必要がありますが、移転先(プラーレ松戸周辺や中央公園)であれば、駅からデッキ等を通じてフラットに移動しやすくなります 。
4. 防災とまちづくりの視点
最後に、災害時の安全性と、街への影響です。
- 災害リスク(水害・地震)
- 現地建替: 内水氾濫のリスクは少ないですが、緊急車両の入り口などが浸水想定区域に近い課題があります 。
- 移転建替: 浸水リスクは低く、緊急輸送道路(国道など)からのアクセスがスムーズです 。
- 地盤: どちらも「震度6強」の揺れが想定されますが、液状化のリスクは低い土地です 。
- まちづくりへの効果
- 現地建替: 今と大きく変わりません 。
- 移転建替: 駅周辺に新しい人の流れができ、商店街の活性化や賑わいが期待されます 。
まとめ:それぞれのメリット・デメリット
今回の比較結果を表にまとめると、以下のようになります。
| 特徴 | A案:現地建替 | B案:移転建替 |
| コスト | ◎ 安い (約55億円差) | △ 高い |
| スピード | ◎ 早い (約1.5年差) | △ 時間がかかる |
| アクセス | △ 坂道がつらい | ◎ 駅から近く平坦 |
| 防災機能 | 〇 問題なし | ◎ 緊急時の移動が有利 |
| 将来性 | 〇 現状維持 | ◎ 街の活性化に期待 |


