川の氾濫ではなく、市街地に降った雨が排水能力を超え、マンホールや側溝から溢れ出す現象です。2025年のハザードマップ改訂で、台地上のくぼ地などでもリスクが再確認されています。
→松戸市水害ハザードマップ(内水・高潮・津波)(PDF:12,358KB)

内水氾濫(ないすいはんらん)は、河川の氾濫(外水氾濫)とは異なり、短時間の豪雨によって下水道や排水路の処理能力を超え、街の中に水が溢れ出す現象です。
川から離れた場所や高台のくぼ地でも発生するため、以下の対策を組み合わせて備えることが重要です。
1. 物理的な浸水の遮断(水の浸入を防ぐ)

玄関やガレージ、地下室への浸水を防ぐための準備です。
- 水嚢(すいのう)の活用: ゴミ袋を2重にし、水を半分ほど入れて口を縛ったものです。これを玄関先や排水口に並べるだけで、簡易的な浸水防止になります。砂を詰める「土のう」よりも手軽で、使用後は水を流すだけなので後片付けも簡単です。
- 吸水性土のう: 水に浸すと数分で膨らむタイプです。普段は軽量・コンパクトに保管できるため、一般家庭での備蓄に向いています。
- 止水板・防水シート: 玄関の枠に設置する板や、シャッターの下に敷くシートです。最近では工事不要で数分で設置できる軽量な「自立式止水板」も市販されています。
2. 室内への逆流対策(トイレ・風呂場・洗濯機)
内水氾濫では、外の排水管が満水になることで、家の中の排水口から水が逆流して噴き出すことがあります。
- 排水口を塞ぐ: 前述の「水嚢」をトイレの便器の中、風呂場、洗濯機の排水口、キッチンのシンクに置いて重しにします。これにより、下水からの逆流を物理的に抑え、室内への浸水を防ぎます。
- トイレの「封水」維持: 逆流の気配(ボコボコという音など)がある場合は、無理に流さず、水嚢を設置して様子を見ます。
3. 家財の「かさ上げ」と垂直避難
内水氾濫は浸水が始まると非常に早いため、事前のレイアウト変更が有効です。
- 家電のかさ上げ: 浸水しやすい場所(1階など)にある冷蔵庫や洗濯機は、あらかじめ「かさ上げ台」に乗せておくことで、数センチ〜十数センチの浸水であれば故障を防げる場合があります。
- 貴重品・電化製品の2階移動: ハザードマップで浸水想定がある地域では、パソコンや書類、予備の食料などをあらかじめ2階以上の高い場所へ移動させておきます。
4. リアルタイム情報の活用
内水氾濫は突発的に発生するため、気象情報の「察知」が鍵を握ります。
- 高解像度降雨レーダー: 「今まさにどこで激しい雨が降っているか」を数分単位で確認します。
- 自治体の「内水ハザードマップ」: 地形的に雨水が集まりやすい「くぼ地」を事前に把握しておきます。
