松戸の春雨橋の想い出

春雨橋の想い出

春雨橋(はるさめばし)を知っているだろうか?

春雨橋は旧水戸街道の坂川にかかる小さな橋だ

松戸輝竜会館(映画館・1959年4月 開業 – 2000年4月14日閉館)を覚えている人なら、橋の名前を知らなくてもすぐ横にかかっていた橋といえばわかるだろう

あるいは松戸輝竜会館向かいにあった東府屋(とうふや)というおもちゃ屋さん横でわかるだろうか。(おもちゃや花火をよく買ってもらった)

先日、矢切の渡し舟で有名な和菓子屋峰月さんに行ったついでに春雨橋に立ち寄った。

祖母の家がすぐ近くにあった。

そこからの歩数を数えてみたら95歩だった。

小2(南部小)まで小山(坂川に沿ってもっと下っていった辺り)に住んでいたので春雨橋を何回ぐらい渡ったんだろうか?ふと考えた。

春雨橋辺りは昔々松戸のメインストリートだった

父に昔は春雨橋辺りで泳げたし、新松戸(だいたい田んぼ)から米を船に乗せて春雨橋辺りでおろしていたと聞いたことがある

なんとなく当時を垣間見えるサイトが

Deepランド:【松戸散策④】松戸宿、かつての繁華街「春雨橋」から徳川ゆかりの地も

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春雨橋という名前は、小さい頃はなんの思い入れもなかったが(と言っても小さい頃知っていた橋の名前は春雨橋と葛飾橋しかなかったが)年を重ねるとなかなかに風情のある名前だなあと思うようになった。

自分にとって春雨から連想されるものは、麻婆春雨ではなく、

「春雨じゃ、濡れてまいろう」

というセリフだ。

調べてみると、

春を連れてくる雨。これは行友李風 (ゆきともりふう) 作の新国劇『月形半平太 (つきがたはんぺいた) 』の京都・三条河原町で、主人公が傘を差し掛ける舞妓にいう有名な一節

詳しくは→枡屋儀兵衛 寄稿20 「春雨じゃ、濡れてまいろう」

春を連れてくる雨。
なんとも粋である。素敵な言葉だ。
私はテレビでこの言葉を聞いたことがある。それを今でも覚えている。
加藤剛主演の『大岡越前』(TBS)で大岡忠高を演じた片岡千恵蔵がたぶん『大岡越前』のなかで、言っていたと思う。

春雨という言葉に敏感に反応し60近いおっさんになっても覚えているということは、春雨橋に強い愛着があるんだなあとおもった次第である。

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