

「ヤマボウシ(山法師)」は、ミズキ科ヤマボウシ属の落葉高木です。初夏に咲く白い花びらのように見える総苞片と、秋に赤く熟す実が特徴で、庭木や公園樹として人気があります。名前の由来は、白い総苞片が僧侶の白い頭巾(山法師頭巾)に似ていることからきています。
ヤマボウシの特徴
- 花: 5月下旬から7月頃にかけて開花します。花びらのように見える白い部分は、実際には花を保護する役割を持つ総苞片です。中心にある小さな緑色の粒々が本当の花です。一般的には白い総苞片ですが、ピンク色の品種もあります。
- 葉: 葉は楕円形で、秋になると赤く紅葉します。
- 実: 秋(9月~10月頃)に、球形で赤く熟した果実をつけます。この実は甘く、生食することもできます。見た目がライチに似ていることから「ヤマボウシの実」として販売されることもあります。
- 樹高: 10~15mほどに成長する高木で、自然な樹形も美しいのが特徴です。
- 樹姿: 枝は水平に広がり、涼しげな印象を与えます。
- その他: 病害虫にも比較的強く、育てやすい樹木です。
ヤマボウシの魅力
ヤマボウシの最大の魅力は、清楚で涼しげな白い花(総苞片)と、秋の美しい紅葉、そして甘く食べられる赤い実です。春から秋まで、季節の移ろいを豊かに感じさせてくれます。水平に広がる枝ぶりも美しく、シンボルツリーとしても最適です。