

「シマトネリコ(Fraxinus griffithii)」は、モクセイ科トネリコ属の常緑高木です。台湾や中国南部、フィリピンなどが原産で、その涼しげで軽やかな葉と、育てやすさから、近年日本の庭木や街路樹として非常に人気が高まっています。
シマトネリコの特徴
- 葉: 光沢のある濃い緑色の葉は、羽状複葉で、多数の小さな葉(小葉)が左右に並びます。風にそよぐと、サラサラとした音を立て、軽やかで涼しげな印象を与えます。
- 花: 初夏(5月~6月頃)に、小さな白い花を円錐状に多数咲かせます。花は目立ちにくいですが、よく見ると繊細で可愛らしいです。
- 果実: 秋には細長い翼果(よくか)と呼ばれる実をつけます。
- 樹高: 自然な状態では10~20mほどに成長しますが、庭木として利用される場合は、剪定によって高さを調整することが可能です。
- 樹形: 株立ち状になりやすく、自然な雰囲気があります。
- 成長速度: 比較的成長が早く、剪定によって樹形を維持する必要があります。
- 耐寒性・耐暑性: 耐寒性、耐暑性ともに比較的強く、日本の多くの地域で育てやすい品種です。
シマトネリコの魅力
シマトネリコの最大の魅力は、その風に揺れる姿が美しい、涼しげな葉です。洋風、和風どちらの庭にも合わせやすく、シンボルツリーとしても、目隠しとしても利用できます。また、病害虫にも比較的強く、育てやすいため、初心者にもおすすめです。