
根木内歴史公園は、戦国時代の重要な城郭であった根木内城の跡地を整備し、平成18年(2006年)4月に開園した公園です。「歴史とみどりと水の調和」をテーマに、貴重な歴史遺産と豊かな自然環境を同時に体感できる、松戸市内でも有数の史跡公園となっています
この公園の最大の魅力は、城郭として使われていた当時の**遺構(いこう)**が良好な状態で残されている点です。
根木内城は、15世紀中頃に高城(たかぎ)氏によって築かれたと推定されています。高城氏が小金城(現在の松戸市小金)に本拠地を移すまでの約半世紀間、小金領における中心的な役割を果たした城でした。城は、舌状台地という地形を利用し、東西を上富士川の支流によって守られた堅固な造りとなっていました。最終的には、**豊臣秀吉による小田原攻め(天正18年・1590年)**の際に落城したとされています。
広大な城域の大部分は、国道6号線や宅地開発によって失われましたが、公園として整備された南東側の一角には、当時の戦国時代の様子を物語る遺構が明確に残されています。


- 空堀(からぼり):敵の侵入を防ぐために地面を深く掘り下げた堀。現在では遊歩道として散策できます。
- 土塁(どるい):堀を掘った際の土を盛り上げて作った土手。城の防御の厳重さを今に伝えています。
- 土橋(どばし):空堀をまたいで曲輪(郭)と曲輪とをつないでいた橋の跡。




園内には案内板や解説板が充実しており、歴史に詳しくない方でも、戦国時代の風景を想像しながら城の構造を理解できるようになっています
根木内歴史公園は、史跡であると同時に、地域の貴重な自然環境を保全する役割も担っています。
- 樹林地: 常緑広葉樹を中心とした樹林地が広がり、住宅街に隣接しながらも、静かで涼しい「森」のような雰囲気を提供しています。
- 湿地帯: 上富士川の氾濫原であった湿地帯も公園内に含まれており、ヨシやガマなどの湿地植物が見られるほか、ザリガニ釣りなど、子どもたちが生き物と触れ合える場となっています。






















→根木内歴史公園ウェブサイト
千葉県松戸市根木内41
047-366-7380
