一月寺(いちげつじ)は、かつて全国の虚無僧を統括する普化宗(ふけしゅう)の総本山として知られた歴史を持つ寺院です。
特徴
- 普化宗の総本山: 虚無僧は、編み笠をかぶり、尺八を吹きながら修行を行う僧侶で、江戸時代には武士の間でも広まりました。一月寺は、京都の明暗寺とともに普化宗の総本山として大きな勢力を持ち、江戸幕府の庇護を受けていました。
- 明治維新後の廃寺: 明治4年(1871年)の太政官布告による普化宗の廃止にともない、一月寺も廃寺となりました。当時の寺宝などは松戸市立博物館に寄贈され、一部が展示されています。
- 現在の寺院: 現在、この地にある「一月寺(いちがつじ)」は、昭和30年代に日蓮正宗の寺院として再興されたものであり、かつての普化宗の一月寺とは直接的な関係はありません。




松戸市小金242-1
JR常磐線北小金駅から徒歩10分