
子和清水で信じられない数の藪蚊の襲撃を受けた https://t.co/TRuiv9fMTR
— 松戸ペディア (@matsu_traveller) September 6, 2025
松戸市常盤平にある「子和清水」は、古くから伝わる湧水地跡であり、「親は旨酒、子は清水」という養老伝説の地として知られています。
この伝説は、貧しい暮らしにもかかわらず酒に酔って帰ってくる父親を不思議に思った息子が、後をつけてみると、ただの清水を「旨い酒だ」と言って飲んでいたというものです。息子が飲んでみると、それはただの清水だったことから、人々が「親は旨酒、子は清水」と言うようになったと伝えられています。
かつては豊富な水が湧き出ており、街道を行き交う人や馬の給水場所として利用されていましたが、現在は周辺の開発により枯れてしまい、井戸水を汲み上げて保全されています。

また、俳人・小林一茶がこの地を訪れ、「母馬が番して呑ます清水かな」という句を詠んだことでも知られており、その句碑も建てられています。
「母馬が番して呑ます清水かな」という小林一茶の句は、親子の深い愛情を詠んだもので、子馬が水を飲んでいる間、母馬が静かに見守っている情景を描写しています。 「番して」という言葉からは、ただ見守るだけでなく、子馬に何か危険がないか、安心して水を飲めるように注意深く見守っている様子が伝わってきます。
この句の背景には、この場所が「子和清水」という、親子の愛情にまつわる伝説の地であったことが影響していると考えられます。一茶は、伝説の地を訪れ、そこで実際に目にしたであろう親子の馬の姿を通して、人間の親子の愛情にも通じる、温かく優しい情景を表現したと解釈されています。


