大谷米太郎

大谷米太郎

(墓所:2区1種10側1番)
大谷米太郎(1881-1968)は、富山県出身の実業家で、ホテルニューオータニの創業者として知られています。

貧しい農家の長男に生まれた大谷は、小学校にもろくに通えず奉公に出ますが、31歳で上京し、その後は大相撲の力士(四股名:鷲尾嶽)として活躍するという異色の経歴を持ちます。

怪我で相撲を引退した後、酒屋の経営を経て鉄鋼業に乗り出し、大谷重工業を設立。「鉄鋼王」と称されるまでに事業を拡大させました。

80歳を超えた1964年、東京オリンピック開催に伴うホテル不足という国の要請に応じ、自身の邸宅跡地に、日本初の高層ホテルとなる「ホテルニューオータニ」をわずか1年半という驚異的な短期間で開業。鉄鋼、ホテル、流通と多岐にわたる事業で成功を収めた、立志伝中の人物です。

タイトルとURLをコピーしました