
(墓所:2区1種1側27番)
西條八十(1892-1970)は、日本の詩人、作詞家、そしてフランス文学者です。
早稲田大学在学中から詩作に励み、1919年に処女詩集『砂金』で象徴詩人としての地位を確立しました。その後、フランスのソルボンヌ大学に留学し、帰国後は早稲田大学教授として教壇に立ち、フランス文学の研究と教育に尽力しました。
八十の功績は純文学に留まりません。『かなりや』『お山の大将』などの童謡、そして昭和歌謡の黄金時代を築いた作詞家としても知られています。代表作には『東京行進曲』『青い山脈』『誰か故郷を想わざる』など、時代を超えて歌い継がれるヒット曲が多数あります。
彼は詩、童謡、歌謡曲という幅広い分野で活躍し、日本の大衆文化に大きな足跡を残しました。また、詩人・金子みすゞを最初に見出した人物としても知られています。


