
(墓所:2区1種10側13番)
レオニード・クロイツァー(Leonid Kreutzer、1884-1953)は、ロシア帝国出身のピアニスト、指揮者、そして著名な音楽教育者です。
サンクトペテルブルク音楽院で学び、ドイツに渡った後、1921年から1933年までベルリン音楽大学の教授を務めました。この時期、彼は世界的なピアニストとして活躍する傍ら、ショパン作品全集の校訂や演奏理論の研究でも知られています。
ユダヤ系であった彼は、ナチスの迫害を逃れるため1935年(昭和10年)に日本に亡命しました。その後、東京音楽学校(現:東京芸術大学)の教授に就任し、日本の戦前・戦後のピアノ教育を牽引しました。多くの日本人ピアニストを育て、日本のクラシック音楽界の発展に大きく貢献しました。
第二次世界大戦中にはナチスによって国籍を剥奪され、無国籍のまま日本で生涯を終えました。その功績を記念し、優秀なピアニストに贈られる「クロイツァー賞」が現在も続いています。
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