1986年1月28日未明(日本時間1月29日未明)にスペースシャトル チャレンジャー号が爆発して乗組員7人全員が死亡する事故が起きた。搭乗員の中に高校教諭のマコーリフさんもいた。
彼女は宇宙から世界の数百万人の子どもたちに授業を行う予定だった
私はその時大学生で大ファンである、とんねるずの深夜ラジオ、オールナイトニッポンを聴くため起きていた。
番組が始まってニュース速報が流れテレビで爆発の模様を見た。
その同じ時間に同じ松戸市で山崎直子さんも高校受験の勉強で起きていて、この事故が、
教師と宇宙という2つの夢を結びつける核になったそうだ
「夢をつなぐ 宇宙飛行士・山崎直子の四〇八八日」を読んで一番強く思ったことは、
日本の少年少女たちよ!夢はかならず叶う。
ただしそれは夢を実現するまで諦めなければ!!
ということである。
本書のタイトルにある4088日というのは、
1999年2月10日に、国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗する宇宙飛行士候補試験合格した日を起点として2010年4月20日に宇宙から地球に帰還した日までの日数である。
年数にすれば11年ちょっと。
中学3年のスペースシャトル チャレンジャー号爆発事故から起算したら夢を実現するのに人生の半分以上かかっている計算になる。
自分の胸のうちにある夢を実現するためにこれだけ長い間努力を続けられるということ自体が才能であるを思った。
ただこの才能は選ばれし者にしか与えられない特別な才能ではない。
先天的な才能ではなくあくまでも後天的なものだ。
だから世界のすべての少年少女も自分の胸中の灯火を決して消すことなく歩みを続けてほしい。
私は本書を読んで死んだ友人を想い出した。
彼はある世界で日本のトップレベルにいた。
奴が私によく言ってたことがある。
「おまえは目標に近づくために、爪の先1ミリでも今日努力したか?
俺はしている」
そうハッキリ言える男だった。
本書は宇宙飛行士としての過酷な訓練がこれでもかと紹介されている。
その中で個人的に目を引いたのがT-38ジェット練習機での訓練
2人乗りのジェット機で前後に座席があり、常に計器をチェックし、地上と交信、パイロットと無線でコミュニケーションするなど同時に多くの仕事をする「マルチタスク」が、宇宙でのマルチタスクに役立つそうだ。
スペースシャトルに乗るのに戦闘機でトレーニングしていたなんて知らなかった。
(下の画像はフリー素材の米軍のものと思われ、T-38ジェット練習機と全く同じではないと思われます。正確なのはファン!ファン!JAXA!の画像です)
ファン!ファン!JAXA!→宇宙飛行士が訓練に使うT-38ジェット練習機とはどのような飛行機ですか?
T-38はアメリカ合衆国のノースロップ(現・ノースロップ・グラマン)社が開発した練習機。愛称はタロン(Talon:猛禽類の鉤爪の意)。
練習機ながらアフターバーナーを装備し、超音速を発揮できる。優秀な双発ジェットの高等練習機として高く評価され、総数1,000機以上が生産された。
詳しくは→ウィキペディア T-38 (航空機)
もう1つ驚いた訓練が、T-38ジェット練習機にトラブルが有りパラシュートで海へ降下。救助ヘリに乗りシートベルトをしたらヘリが海に墜落。プロペラの重みで水中に落ちると逆さになるところからの脱出訓練。
想像しただけで恐ろしい。
次は「宇宙飛行士になる勉強法」を読みます